パンケーキ症候群の症状と治療法と注意点とは?
可愛らしい名前のパンケーキ症候群。しかしこの名前とは似つかわしくない症状に注意が必要です。
そんなパンケーキ症候群の症状と治療法と注意点とは?
パンケーキ症候群の症状とは?
「パンケーキ症候群」とは、パンケーキやお好み焼きを食べた後に全身にアレルギー症状が現れる病態です。
湿疹、かゆみ、腹痛、下痢、嘔吐、くしゃみ、せき、喘鳴などの症状が現れ、命に関わる重篤な状態にもなり得ます。
このパンケーキ症候群の原因は、小麦粉などに混入したダニです。
未使用の小麦粉やホットケーキミックスを放置すると、中にダニが繁殖し、摂取することでアレルギー症状が引き起こされます。この状態は「経口ダニアナフィラキシー」と呼ばれています。
ただし、パンケーキだけでなくお好み焼きやたこ焼きでも症状が現れることがあります。ただし、お店で食べる場合は発症することは稀です。
症状が一度治まっても、再びアレルゲンが体内に入ると同様の症状が再発することがあります。ダニアレルギーを持つ人は、ダニの摂取を避けることが重要です。
具体的には、掃除機をかけたりダニを防ぐ布団用カバーを使ったりすることでダニとの接触を減らすことはできます。
治療法と注意点とは?
対処法としては、小麦粉やホットケーキミックスを開封したら使い切ることが重要です。
使い切れない場合は冷蔵庫で保管し、ダニの増殖を抑えることができます。
また、アレルゲン免疫療法と呼ばれる治療法もあります。この治療法では、アレルゲンを少しずつ体内に投与し、免疫を慣らしていくことで症状を緩和させます。
家庭内でのダニの完全な排除は難しいですが、こまめな掃除やダニ対策のカバーの使用によってダニとの接触を減らすことができます。
梅雨から夏場にかけてはダニが繁殖しやすい時期なので、特に注意が必要です。