赤いクワガタの正体はヒラズゲンセイ?見つけたらどうする?
赤いクワガタと聞くと珍しいと思いますよね。ですがそれはもしかしたらヒラズゲンセイかもしれません。今回はそんなヒラズゲンセイについて調べてみました。
赤いクワガタの正体はヒラズゲンセイ?
赤いクワガタムシのような印象のヒラズゲンセイ。実際はクワガタ科ではなくツチハンミョウ科の昆虫です。
6~8月の夏の暖かい時期に現れるヒラズゲンセイは、18~30mmほどの大きさで日本では西日本の一部を中心に分布していますが、街中で活動している事もあるので昆虫が好きな子供などが珍しさで触ってしまうようなケースもあります。
しかし、ヒラズゲンセイの黄色い体液には有毒物質が含まれ、皮膚に付くと炎症を起こす事があるので触れないように注意する必要があります。
もしも皮膚についてしまった場合は、水でちゃんとしっかり洗うのが大事とのことです。
見つけたらどうする?
ヒラズゲンセイは触れてしまった場合はなるべく早く水で洗い流した後、症状があらわれていなくても皮膚科などで受診する事をおすすめします。
ヒラズゲンセイは雌雄で見た目が異なり、オスは頭部と大顎が大きく、メスは腹部が長いなど見た目の違いがあります。
一部では毒を持った危険な種だという認識が広がっていて駆除しようとする動きもあるようですが、ヒラズゲンセイは生息数の少ない貴重な昆虫でもあるので県の準絶滅危惧種に指定され保護されている地域もあります。
このような理由から現状では駆除したりせずにできるだけただ見守るという対応が推奨されています。
幸い、ヒラズゲンセイは毒を飛ばしたり人に向かってくるような事もないとされているので発見しても必要以上に警戒する必要はないようです。